投稿日 2020-01-29 / 最終更新日 2024-01-11
4年半ぶりくらいにパソコンを新調しました。
以前のはWin7から10にアップデートしたもので、さすがに4年半前のパソコンだとスペックが厳しくなってきます。
今回は最初からWin10のAdobe CCスペック推奨モデル。
さあ、さくっとセットアップするぞ!と始めたのですが…
Contents
なんと、Adobe Creative Cloudが起動しない!
「MSVCP140.dll」「VCRUNTIME140.dll」が見つからないと出てしまいました。自宅は勿論外出用PCや会社のPCなど必要に応じて都度使用していましたが、こんな表示は見たことがありません。
Adobe CC推奨モデルなのにAdobe CCが起動できないとは…。
Windows7のサポートが終了し、Windows10が元々入っているパソコンに買い替えた方も多いと思います。
もしWin10 パソコンで同じ症状が出た方のために、忘備録を兼ねて対処法を書いておきます。
問題なのはAdobeではない。必要なのはWindowsの「Visual Studio 2015 に内包されている C++ アプリケーション」。
最初、Adobe CCアプリを構成しているファイルのインストールが不完全なために起動しないのだろうと考えておりました。
ところが「MSVCR140.dll Adobe」「MSVCR140.dll エラー」「MSVCR140.dll みつからない」等で検索してみると、このファイルがないことが原因で起動しないというブログがいくつも出てきました。
解決方法としては、「MSVCR140.dll」Microsoftの更新プログラム「Visual Studio 2017 Visual C++」をインストールすればよいとのこと。
これでやっと解決する!と入れてみたのですが…
全然変わらない。
相変わらず「MSVCP140.dll」「VCRUNTIME140.dll」が見つからないと出てしまいます。
ええー?「C:\Windows\System32」には「MSVCO140.dll」ちゃんとあるのにー!!!???
もう一度再インストールを試みるものの、ダメ。何故だろう…?
冷静になり確認してみたところ、どうやらAdobe CCの起動に必要なのは2017ではなく2015。再びダウンロードページに飛び、「Visual Studio 2015 Visual C++」をダウンロード。ところが
今度はインストールそのものが出来ない!
困りました…。
再インストールができない場合に確認すること
本体の構成はメーカーやカスタマイズ内容、製造時期によって変わると思いますが、私が購入したパソコンの問題はこちらでした。
問題解決のために先にインストールしていた「Visual Studio 2017 Visual C++」。これが「Visual Studio 2015 Visual C++」のインストールを阻んでいたのです。※既に更新してしまっているため、「201″7″」の部分は加工しています
古いものを新しいもので上書きすることはできるけれど、新しいものを古い方で上書きすることはできない。ということですね。
私は技術的な情報を検索するときに古い情報が引っかからないよう、Chromeの検索バー下の「ツール」で期間を「1年以内」に設定するのですが、今回はそれがアダとなりました。
今度は期間を設定せず再び「MSVCP140.dll」を検索。片っ端から探すつもりでいたのですが、最初に出てきたこちらのブログによって無事解決することができました。
まずは「Visual Studio 2017 Visual C++」を削除。
そして「Visual Studio 2015 Visual C++」を再インストールします。
これを行っただけで、すぐにAdobe CCがいつも通り起動しました。まさかAdobe CCのセットアップでこんなに時間を費やしてしまうとは…。
新しいパソコンを購入したら、まず始めにAdobeを入れよう!
上述した通り、製造メーカーや時期、カスタマイズ内容によってパソコン内の構成ファイルは結構違うと思います。
私の場合Adobe CCより前に設定していたのはネットワークのみだったので、購入したばかりなので最悪パソコン本体を初期化すればいいやーという気持ちでいましたが、色々設定し終わった後にAdobe CCが起動できない!となったら恐怖ですよね。
手順を考えると元々構成に入っていたのは2010、2012、2013だったと考えられるのですが、Adobe CCの起動に必要なのは「Visual Studio 2015 Visual C++」の「MSVCP140.dll」だったので推奨モデルで何故最初から入っていなかったんだ…?という疑問はわきますが。
もしかしたら一番最初に問い合わせるべきはメーカーだったのかもしれませんね…(^□^;)。
バージョンに注意
最新のサポートされる Visual C++ のダウンロード support.microsoft.com
上記ダウンロードページによると
Visual C ++ 2019 再頒布可能ファイルをインストールすると、Visual C ++ 2015 および 2017 でビルドされたプログラムにも影響があります。 ただし、Visual C ++ 2015 再頒布可能ファイルをインストールしても、Visual C ++ 2017 および 2019 再頒布可能ファイルによってインストールされたファイルの最新バージョンは置き換えられません。
「Visual Studio 2015 Visual C++」は2017、2019に影響しないけど、2017と2019が入っていると「Visual Studio 2015 Visual C++」に影響するよ、ということ。
Windowsのプログラムは、液・板タブレットに影響がでたり急にデスクトップパソコンなのにノート用のタッチパネルキーボードが現れたりと更新されるたびに泣かされますが、Adobe製品に不具合が起きた時は「Visual Studio 〇〇 Visual C++」の西暦部分を確認してみると良いかと思います。
以上、忘備録でした!